紅葉も終わりに近づき、庭に沢山の落ち葉がたまるようになりました。
先日、庭の落ち葉を集めたので、野菜くずとともに我が家のコンポストボックスに入れました。
今年の春先に作った大きめのコンポストです。
我が家では,野菜くずなどをコンポストに入れて堆肥づくりをしています。特にこだわって作っているわけではなく、野菜くずや落ち葉、刈った草などを入れ、少し土を被せて自然に堆肥に変わるのを待っています。
もう10年以上前になりますが、土地を購入して家を建てた時、私達が購入した土地の地目は「宅地」ではなく、「原野」でした。
川沿いの土地で、庭には大きな石ころばかりで鍬を入れても非常に固く、雑草も数種類しか映えないような荒れ地でした。
それから10年以上、少しずつですが、石を取り除き、土を耕し、草を腐葉土に変え、様々な植物を育てて、だんだんと土を改良してきました。まだまだ土は痩せていますが、だいぶ土質が良くなり、少しではありますが、野菜なども育つようになりました。
畑をやっていらっしゃる方から、土地が痩せているから、一度ブルドーザーで耕し、牛糞などを大量に投入するといいよとアドバイスを受けたことがあります。
本当はそうすれば早いし、野菜も育てやすいのかもしれませんが、私はどうしても動物性の堆肥を入れたくはなかったので、長い時間をかけて落ち葉や草などで土を改良してきました。
昔と異なり、現在の牛さんや鶏さんは農薬に汚染された飼料を食べ、沢山の薬物や抗生物質を投与され、大きなストレスにさらされています。そんな動物達の堆肥が本当に土地を豊かにしてくれるかどうか疑問だったからです。
「肥毒」という言葉があります。
簡単に言うと、野菜やお花などに良いと思われていた肥料や農薬が、土のバランスを崩し、かえって植物達に悪影響を及ぼすことだそうです。
その話を聞いた時、やみくもに土地に肥料を入れるのではなく、ゆっくり、じっくり時間をかけて土作りをしていこうと思ったのでした。
そういうわけで、我が家では庭で出た雑草や野菜くずなどから、堆肥を作ることにしています。
自然に堆肥を作ろうとすると、分解に一年近くかかったりすることもあります。でも、そうしてできた堆肥はふっくらとして暖かく、中にはまるまるとふとったミミズさんが沢山いて、本当に豊かな土になったんだなぁと感じます。
そんな土で育てたお野菜や果物は収穫量は本当に少ないのですが、病気もほとんどなく、野菜や果物の本来の味がして本当に美味しいです。
時間も手間もかかりますが、そんな自然のリズムに合わせたガーデニングをこれからも楽しんでいこうと思っています。
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