はじめての羊毛フェルト刺繍(ぷっくりりんご)Needlefelted Embroidery tutorial Apple

刺繍

秋になると羊毛フェルト刺繍がしたくなります。ふわふわのウールは触っているだけでもあたたかくて心がほっこりしますよね(^^)

今回はこちらのブログでは初めての羊毛フェルト刺繍をご紹介いたします。

Heart beingでは刺繍糸の刺繍だけではなく、羊毛フェルトの刺繍作品もお作りしています。

羊毛フェルトでポンポンやぬいぐるみを作った方もあるかと思いますが、羊毛フェルトで刺繍をしたことのある方はあまりいらっしゃらないかもしれませんね。

今回は羊毛フェルトを触ったことのない初心者さんでも簡単にできるりんごの羊毛フェルト刺繍をご紹介いたします。

用意するもの

  • 羊毛(赤、黄色、緑、茶色などお好きなお色で)
  • 羊毛フェルト用のニードル(レギュラー針か仕上げ針)
  • フェルトパンチャー用ブラシマット(なければスポンジマット)
  • (あれば)ニードルわたわた(ベース用の羊毛)
  • 接着芯
  • チャコペン(直接図案を書く方:水で消えるタイプなどがおすすめ)
  • 刺繍生地(綿やリネンがおすすめです)

私が羊毛フェルト刺繍に使っている羊毛はメリノウールです。羊毛には色々と種類がありますが、刺繍をする際はなめらかな仕上がりになるきめの細かい羊毛がおすすめです。なければお手持ちの羊毛でもかまいません。

おすすめのメリノウール 色の種類が多くて手頃な価格で入手できます。


羊毛フェルト刺繍で使うニードルは、私はクロバーさんのニードルを使用しています。ニードルは多少割高でも100均などのニードルではなく、クロバーさんやハマナカさんなどのニードルが使いやすくておすすめです。

ニードルにもいろいろと種類があり、私は3種類を分けて使っていますが、羊毛フェルト刺繍ではレギュラー針か仕上げ針を使うと良いと思います。

おすすめの針をご紹介しておきますね。



また、あったほうが良いのが羊毛フェルト刺繍用のブラシマットです。スポンジマットでも刺繍できなくはないのですが、スポンジマットの場合、耐久性がないのですぐに凹んでしまいますし、針の通りも悪いので、ブラシマットがあるととても便利です。


それでは早速刺繍をしてみましょう。

まずは刺繍をする布に図案を書いておきます。図案はどのみち羊毛フェルトで隠れてしまいますので、フリーハンドで大まかに書いていただいてかまいません。上の図案はだいたい指輪サイズぐらいの大きさの円になります。

刺繍をする布は何でもいいのですが、あまりも薄い布ですと刺繍しづらいので、接着芯などで補強をしてくださいね。

こちらが羊毛フェルトのブラシマットです。もう何年も使っているだいぶ年季の入っているものですが、スポンジマットとは違って長くお使いいただけるのでおすすめです。この上に刺繍生地を置いて刺繍をしていきます。

羊毛フェルト作品のベースで使う「ニードルわたわた」がある方はこちらをベースに使うと便利です。とても早く固まりますし、しっかりとしたベースができます。


まずは図案の上に羊毛を置いて、ニードルで図案に沿って丸く差し固めていきます。ニードルは力を入れる時にはなるべく垂直になるように刺していきましょう。針が折れるのを防ぐことができます。

しっかりと丸く円形に刺し固めていきます。

羊毛は刺せば刺すほど小さく固まっていきます。お好みの大きさになるまで刺し固めてくださいね。

指で触って全体的にしっかりと硬さがあり、厚みがあればOKです。ぷっくりと十分な厚みがあると、仕上がったときにころんと可愛らしいりんごになります。

ベースの刺繍ができました。ベース用の羊毛がない方はそのまま仕上げ用の羊毛で刺し固めてください。

次に仕上げ用の羊毛で写真のように真ん中の円を囲むように輪郭から羊毛を刺していきます。りんごの輪郭部分は斜め下に羊毛を差し入れるような感じで刺していくと綺麗なラインができます。

まわりをしっかりと包むことで仕上がりが綺麗になります。

次に全体をしっかりと包むように羊毛フェルトを載せて刺し固めていきます。下の写真は軽く刺したところです。

次に仕上げ用のニードルを使って、表面をなめらかに仕上げていきます。レギュラー針でも大丈夫です。

仕上げ用針を使って表面をなめらかに仕上げた状態です。表面に羊毛が飛び出していない状態であれば大丈夫です。もう少しきれいに仕上げたい方は更に時間をかけて表面をなめらかにしてくださいね。

次にりんごに模様をつけていきます。うすい黄色の羊毛を少量とり、りんごの上半分に乗せて仕上げ用針でやさしく刺し止めていきます。

りんごの模様ができました。赤い部分との境目はうっすら透けるくらいに羊毛を刺し止めると自然な感じがします。

次にりんごの茎を刺繍していきます。

焦げ茶の羊毛フェルトを少しとり、羊毛を引っ張るようにして細い線を刺し止めていきます。

細い部分ですが、しっかり固めていきましょう。

りんごの茎ができました。

最後にりんごの葉っぱを刺繍していきます。

グリーンの羊毛フェルトを少量とり、針で刺し止めていきます。

葉っぱの形になるように全体を刺していきます。何回か上に重ねるように羊毛フェルト載せて刺し固めていくと、ふっくらとした葉っぱができます。

りんごの葉っぱができました。仕上げ用針で葉っぱのライン周りをきれいに差し固めていくときれいな形に仕上がります。刺繍はこれで完成です。

刺繍をしたあとに裏側の毛の処理をします。刺繍したあと、裏側は下の写真のように羊毛がはみ出てしまっています。

はみ出した羊毛はハサミなどでカットしてあげてくださいね。

写真のようにカットして刺繍は完成です。

いかがでしたか?作業時間は長くても30分ぐらいでしょうか。

バッグのワンポイント刺しゅうや、汚れや穴の空いてしまったストールなどに刺繍してみてはいかがでしょうか?

刺繍糸での刺繍とは異なり、誰でも刺すだけでできますので、初心者さんにもおすすめです。

ぜひ作ってみてくださいね(^^)

【羊毛フェルト刺繍のお手入れ方法について】

しっかりと差し固めた羊毛フェルト刺繍は普段使いしていただいても大丈夫ですが、刺繍部分はデリケートですので、できるだけ摩擦を避けてお使いいただくと綺麗な状態を保つことができます。

羊毛フェルト刺繍部分は、長い期間使い込んでいくうちに毛羽立ち、毛玉などができることがあります。その際は優しく糸切りバサミなどでカットしてあげてください。また、手持ちニードルで軽く刺してあげるとまた綺麗に生まれ変わります。

お洗濯は不可能ではないのですが、風合いを損なう恐れがございますので、あまりおすすめしておりません。

汚れがひどく、お洗濯をする場合は、ウール用の洗剤で羊毛フェルト部分をこすらないよう注意して手洗いしてください。

洗ったあとは、タオルなどで水気を拭き取り、陰干ししていただけるとよいかと思います。

ニードルがあれば型崩れしてしまっても、また差し固めてあげたり、羊毛を足してあげれば大丈夫です。ぜひ羊毛フェルト刺繍作品を作って活用してあげてくださいね。

Heart beingではりんごの刺繍でハリネズミさんのポーチをつくっております(^^)

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