もし子供が学校の算数で落ちこぼれてしまったら?
無理せず焦らず、どんなに前に戻ってもいいから、ゆっくり確実に階段をのぼっていきましょう!
小学生も高学年になってくると、割合や分数の掛け算、割り算など、だんだんと内容も難しくなってきます。以前、息子が割合がよくわからない、とできなかったテスト用紙を見てぼやいていました。それで息子にがっつり教えたのですが、この割合、私も小学生の時に躓いたんだよな、と思い出しました。
算数の勉強に関しては私も思うところが沢山あるので、完全に私の個人的な意見ですが、今日はそのことについて書いてみたいと思います。(ちなみに私は数学は得意ではありません。どちらかというと苦手です(T_T)
算数は完全学習
学校では様々な教科を習いますが、算数は完全学習が必要な科目です。
完全学習とは、内容を全部しっかりと理解してから次の学習に進む、というものです。ですから学校で一斉に習う授業では基本的にはできません。
算数に関しては基礎と算数の概念が非常に重要です。掛け算ができないのに、割り算や分数ができるはずがありません。高学年になって算数で躓いてしまうという子は基礎をしっかりと理解していないからです。
私はこのことを自分の経験で痛感しているので、とくに算数だけは息子の勉強を時々見てあげることにしています。私も小学生の頃、算数は学校で勉強する以外は一切しませんでした。というより、小学生のころは勉強をほとんどしませんでした。算数でわからないところがあってもそのまま。
それで、中学生になってから数学で散々な結果を出すこととなりました。さすがに自分でも焦り、中学1年生の後半になって、小学校算数の教科書を取り出し、危ういところから全部自分で学びなおしたのです。その後、うそのように算数のテストの点が伸びました。
数学は家を建てるようなものです。小学校の算数は家の土台のようなもの。ここがしっかりしていないと、後々、沢山の建築物を積み上げてもいずれ崩れてしまいます。
漢字がかけなかったり都道府県の名前をわすれてしまっても後でいくらでも勉強できます。ですが、算数は積み重ねの学問なので、そうはいかないのです。ですから算数で躓いてしまったら迷わず一年でも2年でも5年でもさかのぼって、勉強し直すことが結局一番早いと思います。
小学生や中学生に戻って勉強するの?!と思うかもしれませんが大丈夫。
大人にとって足し算引き算が簡単なように、数年前の算数は以前よりもずっと早く習得できます。私も中学生の頃に小学校の算数を勉強し直しましたが、中学生にとって小学校の算数を勉強するのは小学生で習う時よりも非常に簡単です。6年もかけて勉強したことが1~2週間ほどもあれば完全にマスターできるのです。
算数の概念をちゃんと理解できる時期がある。あせらないで
算数に個別指導が重要なのはこれがあるからです。算数は早ければいいというものではありません。苦手な子にとって早くに教えこまれる算数は苦痛になることもあります。数学の概念はその子にとって理解するのに最適な時期があるのです。
例えば時計の計算。
これが小学生の時に苦手でできなかったということはありませんか?うちの子がそうでした。それもそのはず。まだ時間の概念がしっかり身につかない内に、教えられたからです。ですが、おとなになって時間の計算ができない人はほとんどいません。割合に関してもそうです。小学生の頃にはわからなかったけれど、おとなになってスーパーで3割引!がよくわからない、なんていう人はあまりいないのではないでしょうか。
今は昔と比べて学校で教えるスピードも内容もだんだんと早く難しくなってきているような気がします。ですから算数で学校の授業についていけなくて困っているお子さんがいてもまず焦らず、その子が理解できるところまで戻って教えてあげるか、それでもだめならいずれわかる、と少し時間を置いて様子を見てみるのでも大丈夫だと思います。先程書いたように後でいくらでも挽回できますからね(^^)
学校の授業がわからないのは本人にも辛いでしょうから、そこは「すぐにわかるようになるから大丈夫だよ」とサポートしてあげてください。
一番良くないのは親が焦ってこの子はだめだと思ってしまったり、本人が僕私は算数ができないんだ、と思い込んでしまうことだと思います。また、焦って公式ややり方だけ覚えさせてしまう、というのも良くありません。やり方だけ覚えれば早いし、テストでも問題を解きやすくなるのでしょうが、しっかりと数学の概念を理解していなければいずれ躓いてしまうからです。
今は後からいくらでも良質の教育が受けられます
特に日本の小学校での算数の授業に関しては、算数の概念をゆっくり丁寧に教えているとはあまり思えません。概念を教えるのには非常に時間がかかりますし、個人差があります。先生一人に対して沢山の生徒ではとてもできるとは思えません。
算数の教科書にしてもそうです。大人が読んでも分かりづらいのが算数の教科書。子供が読んでわかるとは思えません。
では学校でしてくれないときにはどうすればいいのでしょうか?それに関しては現代の子供達は本当に恵まれていると思います。学校や塾で先生に教えてもらえなくても、ネット上に優秀な先生や教材が沢山あるからです。
私のイチオシはこちら
カーン・アカデミーです。
こちらは海外のものですが、無料で充実した算数の概念を学べます。ただ、日本のカリキュラムとは異なるので、多少前後することがあるかと思います。また一部日本語に訳されていないものもありましたが、小学生ぐらいまででしたら大丈夫かと思います。英語の方になりますとさらに内容は充実しています。
小学生一人では学ぶのは少しむずかしいと思いますので、お子さんと一緒にご覧になって、お子さんが理解しているかどうかを確認しながらすすめるのがおすすめです。
このカーンアカデミーの算数の素晴らしいところはしっかりと丁寧に算数の概念を説明してくれているところです。大人が見ても大変勉強になります。練習問題などもありますので、ぜひお子さんと一緒に活用してみてくださいね。
こんなに素晴らしい教材が無料で見られるなんて本当にありがたいことです。感謝感謝♡
今は昔と違って、いつからでも、どこでも良質の教材が無料でみられるようになりました。
学校で数年遅れたからといって、全然問題ではありません。むしろ本気になって学ぶ姿勢ができたときにしっかりと身につくということもあるかと思います。
もしお子さんが算数で落ちこぼれてしまっても、今でしたら本当に大丈夫!心配しないで!と私は思います。算数を取り上げましたらが、他の教科にしてもそうだと思います。
大切なのは学ぶことは楽しい、面白い!と思えること。そして自ら学ぶ姿勢だと思います。これからの時代の子どもたちは学校で教えられたことだけを学んでいればいいということではなくなってくるでしょう。
基礎的な教養は必要ですが、むしろ自分の得意な分野をのばしたり、自分の苦手な分野を自分で学んでみたりと自己学習姿勢が必要になってくると思います。
もし学校で落ちこぼれてしまったら、自分で学ぶという経験をするチャンスかもしれません。自ら学び、習得することができたらそれがかえって自信につながるかもしれません。年齢の低いお子さんにはその部分をサポートしてあげてくださいね。
いかがでしたか?いろいろと思うところがあって長くなってしまいましたが、少しでも皆様の参考になりましたら幸いです(^^)
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