子供が本を読んでくれない時は?無理せず子供を本好きにする7つのポイント

教育

本は嫌いではないけれど自分で読んでくれない。絵本やマンガばかり読んでいる、絵を見ているだけで活字の本は読んでくれない、すぐ飽きてしまう…というお子さんはいらっしゃいませんか?

そんなお子さんが本を自ら読んでくれるようになるには一体どうしたらいいでしょうか?今回はポイントを7つに絞って我が家の経験を元にその方法をシェアいたします。

我が家には小学校高学年の息子がいます。いまでこそ毎日よく本を読んではくれますが、小学校低学年、中学年の頃までは上記のように自分であまり本を読んではくれませんでした。


小さな頃は絵本の読み聞かせをしていたので、本自体は好きなのですが、ぱらぱら見ているだけで自分で読むことをしませんでした。

3,4年生になっても絵本やマンガの本ばかり。それも絵ばかり見ていて字を読んでいないので、さすがに私も少し心配になり、重い腰をあげて子供を本好き(本読み好き)にするため、いろいろと工夫をしてみたのです。そこで私はこんなことを学びました。

あせらない

子供が本に興味を持つタイミングはその子によるのだ、と自分に言い聞かせました。

特に息子は小学生に入る前には字をあまり読めなかったので、本を読むことが苦手だったようです。

ひらがな、カタカナも学校に入ってから本格的に学びました。ですから、息子にとっては活字を読むことのハードルが少し高かったようです。

本をスラスラ読んで内容が頭にすっと入るようになるには、ある程度の訓練と時間がかかります。字が読めるからといっても本がうまく読めるとはかぎらないのですね。ここはゆっくり焦らずいきましょう。

絵だけをみていてもいい

活字は読まないけれど、絵本は好き、というお子さんも多いのではないでしょうか?

親御さんにとっては早く活字を読んでほしい!と思うところだと思いますが、子供が楽しんで絵を見ている間は、それでいいのかなと思うようにしました。


特にシュタイナー系の学校では、ある程度年齢が大きくなるまであえて文字を教えない、ということもするそうです。

これは子供の創造性を高めるためだとか。文字が早く読めるようになってしまうと、絵よりも文字を追ってしまうので、絵を見ていろんなことを想像する時間が少なくなってしまうのだそうです。

ゆったりと絵と向き合ってその絵に没頭することができるのは時間の感覚がない子供時代ならではかもしれません。ですから、まだ字に興味がなく、絵を楽しんでいるお子さんは、焦らずにそんな子供の想像の時間を大切にしてあげてください。

ちゃんと順番に読まなくても、好きなところだけ読んでもいい

子供に本を読み聞かせていてイラッとすることがありました。私が読んでいるのに聞いていない、まだ読み終わらないうちに次のページをめくる、そして絵だけ次々と見て進んでしまって読み聞かせにならない(T_T)

ということが多かったです。「え~ちゃんと聞いてよ」「お話わからないんじゃない?」などと親は思ってしまいますが、これも子供にとったら親の都合なのですね。

今思うと、読みたいところだけ読む、早く次を知りたい、という子供の気持ちをもっと尊重してあげればよかったかなと思いました。

初めのうちはちゃんと順番に読まなくても、好きなところだけ読んでもいいと思います。

子供にはお気に入りのページや絵などがあります。まずは本がおもしろい!と思ってもらうことが大切です。初めからちゃんと物語を追いかけていかなきゃいけないんだよ、などとしてしまうと、本を読むのが嫌いになってしまうこともあるかもしれないので、これは注意したいです。

子供が自分なりのやりかたで読みたい時は、「あ、そう読みたいんだね」とそっとその場を離れて子供に好きにさせてしまいましょう。
ひとしきり自分の気持ちが満足したらまた「読んで~」となるかもしれませんが(^^)

子供の興味のあるものから読ませる

子供は自分が興味あるものしか読んでくれません。

息子も初めは虫や恐竜、レゴの図鑑ばかり眺めていてなかなか活字の本を読んでくれませんでした。でも、ゲームの攻略本なんかは活字でも読むんですよね(笑)。結構難しそうな言葉も使われているのになんとか理解しようとしています。


ですから、最初はゲーム本やマンガ、図鑑からでもいいかなと思います。

私もはじめは「これでもう活字は読んでくれないのかなぁ。」と思ったものですが、大丈夫でした。ゲーム本やマンガでも読むことになれてくると、だんだんと活字を読むことのハードルが低くなり、活字の本にも手を出してくれるようになりました。

初めはお子さんが好きなジャンルの読みやすそうなものから与える、という戦略もいいかもしれません。

大きくなっても読み聞かせをしてもいい。でも物語が面白そうになったところでやめるのがコツ

お子さんが小さな頃は読み聞かせをしていた親御さんも多いのではないでしょうか。でも小学生になって自分で文字を読めるようになってくると、もう、自分で読めるから、と読み聞かせをしなくなるものです。

活字本になかなか手が出ないのは、物語のはじめが掴みどころがなくてあまり面白くない、というのもあるのではないかなと思います。

物語に入り込むまで時間がかかるのですね。ですから、最初だけ読んでもういいや!となるのです。

ですが、そんな本でも朗読なら聞いていてくれます。何十ページか読んでいくと次第に物語の世界に入り込んできて話がつかめてきます。そして、読んでいくちに話の山場が訪れます。ここがチャンス!

ちょうど面白くなってきたところで「今日はここまで」とやめてしまうんです。

ちょうどドラマの続きが気になる時のように、なに?!気になる!次知りたい!と思わせればこっちのもの。子供は「えーもうちょっと読んで」とせがんでくるのです。

そこで「今日は読むの疲れたからまた明日、でも続きが待てなかったら明日自分で読んでもいいよ」と言っておいた次の日、息子は話の続きが気になっていたのか、早速本を手とり、自分で読んでくれました。しかも「ママ!先に全部読んじゃったよ、こんなお話だったよ!」と得意顔。

この作戦が我が子には効いたみたいで、ここからだんだんと活字の本に興味をもってくれるようになりました。
でも私の方が途中まで読むと話の続きが気になっちゃんですよね。なのでこっそり子供に隠れて続きを読んでいました(笑)

本は見えるところに置いておく。読んでも読まなくてもOK

我が家はよく図書館に行くので、子供が自分で選ぶ本以外にも、子供が興味ありそうな本、読んでもらいたい本を図書館で沢山借りてきては本棚に置いておきました。

表紙だけ見て読まなかった本、ぱらぱらと中を見て挿絵だけ見て読まなかった本、初めの数行だけ読んであとは読まなかった本、こんな本ばかりでした。

でも中には読みだしたら面白くなってあっという間に読んでしまうものも。それがシリーズものだったりすれば、「ママ!この続き借りてきて!」となります。

本当にどれが子供の心を掴むのかわかりません。ですから、沢山の本にふれる、というのは本当に大切なことだと思います。

本棚は本の表紙が見える収納ラックタイプのものがおすすめです。目に見えるところに置いておくと暇な時、手にとってパラパラめくってくれるからです。

また、本を選ぶ時には、図書館を利用するのがおすすめです。

本当にどの本が子供の興味を引くかはわかりません。いろんなジャンルの本を沢山買い集めることができればそれでもいいのですが、せっかく買って、読まなかったとなると、「なんで読まないの?」となってしまうこともあるかと思います。

気に入らなければ別の本を借りてこればいいし、何より1円もお金がかからないのがありがたいですよね。

借りてみたい本が最寄りの図書館にない場合は別の図書館からお取り寄せもしてくれますし、子供が好きそうな本はだいたい揃っています。ぜひ近くに図書館がある方は活用してみてください。

親が本を楽しんでいる姿をみせる、読んで面白かった本の話を聞かせる

子供を動かしたければまずは自分からです。親が本を楽しんで読んでいたり、勉強していたりする姿を見せると子供も自然に本にふれるような習慣が身につくのではないかなと思います。

子供は親がすることを真似することが多いです。テレビを消して、パパとママがソファで本を読んでいたら、僕も!となることも。
子供の生活の中に自然に本がある、というのがいいのかなと思いました。


また、親が読んだ本の話をするのもおすすめです。「小さな時、こんな本が好きだった。好きでおばあちゃんにボロボロになるまで読んでもらったの」などと話せば、「それ、僕も見たい」となります。(実際大昔の絵本を探して図書館で借りて親子で読んでみました。なつかしくて私のほうが楽しかったです(^^)


また、この本を読んで考え方が変わった、とか、こんないいことがあった、などのポジティブな経験を語って聞かせるのもいいかと思います。こうやって本の素晴らしさを子供に伝えていけたら、きっと子供も本に対してポジティブなイメージを持って育ってくれるようになるのでは、と思っています。

まとめ

以上子供を本好きにする7つのポイントを私の経験からまとめてみました。

本は本当に多くの気付きやサポートを与えてくれる人間の叡智が詰まった宝物です。
子供が本をうまく活用することができるようになれば、それは子供にとって限りない才能や資産になることと思います。
私個人的には学校で勉強ができることよりもずっと大切なことだと思っています。

子供でもタブレットやスマホで簡単に情報が手に入る時代、沢山の情報の海で迷子にならないためにも、より質の高い情報を手に入れる力も必要になってきます。そういった意味でも、今後本をうまく活用する力が今まで以上に求められているのではないかと思います。
子供が自ら進んで本を読む習慣をぜひ身に着けさせたいものですね!

いかがでしたでしょうか?あくまで私の経験からのお話なので、このやり方が正しいというわけではありませんが、何かの参考になりましたら嬉しく思います(^^)

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